2010年2月20日土曜日

博士の一般就職



ここの記事はもう不要なので,投稿を編集します.
後の人のためになるかと思って,私の体験談的なものを書きます.
トップに表示されるのが嫌なので,過去記事を編集.
何日にも分けて書いてるので,同じ事書いたり
支離滅裂な事を書いているかもしれません.
こんな文章を書く人間でも内定はもらえました.


プロフィール
お題の通り私は博士の学生です.
ですが,大学とかに残って研究者になる道を選ばず,一般企業に就職する予定です.
大学は地方の国立大学です.
博士とかになると,ほとんど関係ないと思いますが,
ざっと調べると入試時にセンター試験7割以上欲しいくらいのレベルの大学みたいです.

学部時代は小規模なサークルに入ってました.
バイトは夏休みに短期でやったくらい.

もっとさかのぼると,小中高と体育系のクラブに参加してました.
万年補欠だったので,特に活躍はしてません.
高校の時は外部のボランティアサークルにも参加してました.

研究科は理工学系で研究分野は光関係です.
光関係と書きましたが,広く浅く色々やってます.
構造物の設計は簡単な治具くらいしか無いですが,アナログの電子回路を作ったり,
ソフトを書いてデバイスを制御したり,生物っぽい研究をしたこともあります.
みんなやると思うけど,信号処理とか統計処理とか色々やってます.
あまり詳しく書くと特定されるので,このくらいで.


経緯
研究職を目指さずに一般就職する事にした理由はいくつかあります.
元々博士進学時から研究職より一般就職志望な感じで考えていたんですが,
簡単に書くと
・研究を続けても,やりたい事が出来そうにない事に気付いた.
・研究でもしばらくポストに困ることは無さそうだけど,終身雇用はやっぱり魅力的.
・できれば地元で働きたい.

1つ目は履歴書とか面接とかでも良く使ったんですが,
基礎研究じゃなくて,もう少し人間の生活に近い仕事がしたい.とかそんな感じです.
今の研究は研究のための研究なので,人間の生活に役立つとしても
何十年も先の話になるので・・・.
とこんな感じです.


就職活動開始
就職活動はD2の1月から始めました.
一応学位を申請する為に必要な投稿論文は揃っていた(はずな)ので,
1月から開始しました.
指導教員には,年末くらいに就活宣言しました.
最低限の物は揃っていますが,もう1本論文出せと言われてるので
今でも研究は続けています.

エントリー
1月になって,とりあえずリク○○とかマイ○○とかに登録して,
興味をもった企業にエントリーしました.
ソフト系の仕事は嫌で,物作りがやりたいので主にメーカーにエントリーしました.
設計開発志望で,生産管理とかはあまり見てないです.

業界としてはこれまでの研究分野と全く関係ないところばかりです.
メーカーで設計だと,大きく分けて機械設計と電気設計がありますが,
これまでに大した経験もないので,こだわらずにエントリーしてます.

地元志望ですが,そんな事言ってられないので地域を問わずエントリーしたと思います.
あと,エントリーしないと情報をもらえない会社もあるので,
気軽にどんどんエントリーしないと損だと思います.
でもエントリーした会社名をちゃんと覚えていないと大変なことになります.
エントリーすると,いきなり電話で説明会に参加するか?とかいわる事があります.
参加するつもりだった説明会と他社の説明会を間違えた事がありました.
名前が似てたので・・・.
あとでキャンセルの連絡をいれましたが,電話で行くって言ったのにキャンセルとか
あんまり感じ良くないですよね・・・.

あと,1月頃には説明会が終わってる会社もあったので,
可能であればもっと早くエントリーは開始したほうが良さそうです.

説明会
2月になってから説明会に参加しだしました.
色んなタイプ・色んな雰囲気の説明会があります.
急に指名されて質問させられることあるので,
何となく参加した説明会でも,質問は1つくらい考えておいた方が良いかもしれません.
事前に案内があると思いますが,その場でエントリーシートを書いたり,
SPIとか筆記試験を受ける説明会もあります.
正直なところSPIの勉強らしい勉強はやってません.
○○ナビで模試は受けた事があったかも.
大体パターンが決まってるので,何社か受ければ慣れると思いますが・・・.

エントリーシートには
最初は何故博士から一般就職する気になったか.を書いてましたが,
相手側はあんまり気にしていない感じです.
むしろESとか履歴書を見ても博士と分かってない担当者もいたくらいです.

企業によっては,博士を募集してなかったり,
年齢制限的なものがあったりします.

博士を募集してる所では,修士以下と申し込みの手順が異なる所もあります.
そう言う所ではFAQとかに博士は別途連絡してとか書いてあったりするので要チェックです.
ちなみに私は面倒だったので,別途連絡してって所は受けていません.

博士を募集してても研究分野を限定してる所があります.
そう言う場合は,メールとかで問い合わせたり,説明会で聞いてみたら良いと思います.

説明会は出来るだけ参加した方が良いです.
やっぱり職場の雰囲気を確認することは大事だと思います.
それに色々な企業の工場とかを見れる機会は,今後なかなかないと思うので.

あとたまに服装自由って書いてある説明会がありますが,
普通にスーツで行った方が良いです.
私服で来る人は10%もいないので,かなり浮きます.


エントリーシート・履歴書
就活情報サイトにESとか履歴書の書き方が載ってると思うので,
そっちを見た方が参考になると思います.
私も言いたい事を最初に書いて,あと理由をだらだら書いたものがほとんどです.
字が上手い方ではないので,読みにくくならないように枠をゆったりめに埋めました.
ですが印象としては,一生懸命書いても採用担当者はあんまり読んでないです.
気になるキーワードにチェックを入れていて,
面接でその事を掘り下げて面接とかで聞いてくる感じでした.

書き物一般に共通すると思いますが,
他の人に読んでもらえる環境にあるなら読んでもらって
感想を聞いた方が良いかもしれません.
私はやってません・・・.



グループディスカッション
選考でグループディスカッションを行う会社があります.
私も2回GDを受けました.
1回目はまとめ役に徹して,
2回目はおとなしくしてました.
どちらも落ちたので,何とも言えません.
どういう基準で採点してるんでしょうか.


面接
書類とか筆記試験を通過したら,大体のところで面接があると思います.
対策としては,入退室の作法の確認とか,
想定される質問に対して,だいたいの答えを考えておいたくらいです.
良く聞かれるのは,自己紹介とか志望動機とか長所とか研究内容とかですかね.
あと,今の研究は我が社のどう言う所で活かせるか?みたいな.
畑違いの所が多かったので,知識は直接いかせないけど,色んな経験は活かせるかも.
とかそんな感じで答えてました.

だいたいの答えしか考えてないので,
話したいことは同じでも毎回話すことが違ってました.
特に研究内容とかを話す時は,面接官に合わせて説明を変えたりしてます.
面接官の予備知識がまちまちなので,
文系の高校生でも分かる説明を考えてみると良いと思います.

1分で自己紹介を.とか書かれてるサイトがありますが,
特に時間を設定された事はありませんでした.

たまに変わった質問もされます.
時事ネタは1/5社くらい,
試験会場までに使った交通機関と所要時間について聞いてきた所もありました.
志望動機を言った後,[で,本当の動機は?]みたいな事も聞かれたこともあります.
でも私は説明が下手だと思っているので,掘り下げて質問された方が楽でした.


最終面接
最終は意志確認だけとか言われていた時代があったみたいですが,
最終面接でも落とされます.
何社も落とされました.
ここまで来ると,能力的には買ってもらってるはずなので,
役員とか社長とか会社とかの色と合うかどうかで決まるような感じがします.

最終面接を受けて,気付くことは
人事の人は学生の味方ということです.
最終面接前にアドバイスとかしてくれたりします.
(最終で落ちるような人を選んだ採用担当者に人を見る目が無い
と思われるから応援するのかもしれませんが・・・.)
大きな声で話すとか,
最初にお忙しい所何とかとか言ったら印象違うよ.とか言われます.



内定
こんな偉そうに体験談を書いてますが,
結局1社しか内定とれてません.
自動車関係の会社で,資本金3-10億なので分類的には中堅企業のようです.
職種は機械設計です.
知名度は高くないですが,初期から目をつけていた会社で,
地元にあって物作りが出来るので結果に満足しています.
満足できる仕事が出来るかは,実際に働いてみないと分かりません.


と,何十日にも分けてダラダラと書いてみました.
最後になりますが,ダメ博士でも採用してくれる会社はあるみたいです.
就職を考えている博士課程のみなさんも頑張ってください.


某企業調べによると,大学4年生2000人を対象とした調査で
2010/7/1時点での就職率は前年比0.8%減の68.7%だったようです.
秋採用は増えてるみたいですが.

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